もしかして五月病?と思ったら
皆様こんにちは。ご無沙汰しておりました。院長の吉野です。
早い物で今年ももうGWが終わってしまいました。お仕事もこれからますます本格的に忙しくなってくる中、なんとなく気分が沈んだり、仕事や勉強への意欲が低下している、ということはないでしょうか?
これは俗に「五月病」と呼ばれる現象で、特に新しい環境に慣れようと頑張りすぎた人に多く見られる傾向があります。
<五月病の原因>
主な原因としては、環境の変化によるストレスと疲労の蓄積です。春は新学期や新生活のスタートと重なり、気を張って過ごすことが多い時期です。それがGW等のお休みで心身が緊張状態から解放された途端、疲労や気力の低下を感じることがよくあります。また、この時期の日照時間の変化によるホルモンバランスの乱れも五月病に一部関係していると考えられています。
<五月病を予防・改善するために>
まずは自分を振り返ってみましょう。新しい環境に合わせようと無理しすぎていませんでしたか?そういう時は自律神経のうちの交感神経が優位になっていることが多く、食欲がでず、結果食事が不規則になったり、睡眠の質、量ともに不十分になったりしがちです。もし思い当たることがあれば、自分をいたわり、その生活習慣をできるところから見直してみることをお勧めします。まずは手軽にできることからご紹介。
・起床後、朝日を浴びて体内時計を整えて、セロトニンの分泌を促進する。
・深呼吸やストレッチ、マインドフルネス、軽い運動などで適度なリラックス状態を意識する。
・心の中のモヤモヤ、ストレスがあれば、家族、友人その他信頼できる人に状況を話してみる
・寝る前のスマホ使用を極力控え、最低でも6時間以上の睡眠時間を確保する。
<栄養療法の観点からのおすすめ>
まずは余計なものを身体に入れないことが重要です。
・カフェインを含む飲料を飲まない(特に夕方以降)。消耗を助長し、睡眠に影響があるため。
・血糖値の乱高下を招く単糖類、二糖類が多い飲料や菓子、炭水化物に偏った食事を避ける。(相対的なビタミン不足を招き、エネルギー代謝に不調をきたす。ストレスホルモンの過剰分泌を招く。)
・自然なタンパク質(卵、魚、肉、豆製品など)と炭水化物を含む朝食を毎日摂り、脳へ栄養補給。野菜も大事。
<まとめ>
五月病はこのような対策で、ある程度予防改善はできる病態です。しかしそれでもうまくいかないない時は、個々の治療の効率化を図るために、医療用サプリメントや、状態を把握するための検査が必要な場合があります。
もしそういうご心配がありましたら、ぜひ当院にお気軽にご相談ください。