「免疫の“調整役”Tregって知っていますか?」
寒さや乾燥で体調を崩しやすい季節。インフルエンザも流行っていますね。
風邪やウイルスに負けない体をつくるには、免疫力を内側から整えることが大切です。
そこで注目したいのが、「Treg(ティーレグ)」という細胞の働きです。
Tregは「制御性T細胞」と呼ばれる免疫細胞で、私たちの体の中で免疫が暴走しないようにブレーキをかける、
いわば“免疫の調整役”。このTregを発見したのは、今年ノーベル賞を受賞された坂口志文先生です。
本来、免疫はウイルスや細菌などの外敵を攻撃する役割を持っていますが、
時にその力が強くなりすぎて、自分の体を傷つけてしまうこともあります。
Tregは、そんな免疫の過剰な反応を抑え、バランスを保ってくれる重要な存在なんです。
では、このTregをしっかり働かせるためにはどうしたら良いのでしょうか?
ポイントは、「栄養」と「腸内環境」です。
まず注目したいのが、ビタミンA。
ウナギや卵黄、レバーなどに多く含まれていて、Tregが体内でつくられる“分化”という過程を助けてくれます。
次に大切なのがビタミンD。
鮭やきのこ類に多く含まれ、免疫全体のバランスを整える働きがあります。
日光に当たることで体内でも生成されるので、晴れた日には少し外に出てみるのもおすすめです。
さらに、腸内環境を整えることもTregの活性には欠かせません。
特に大事なのが、腸内でつくられる「酪酸(らくさん)」という短鎖脂肪酸。
これはTregの働きをサポートしてくれる物質で、腸内細菌が“発酵性食物繊維”をエサにして作り出します。
発酵性食物繊維は、野菜(ごぼう、玉ねぎ、キャベツなど)、果物(バナナ、リンゴなど)、
豆類(大豆、小豆など)、全粒穀物(玄米、オートミールなど)に多く含まれています。
これらを毎日の食事に取り入れることで、腸が整い、Tregも元気に働いてくれます。
免疫が乱れやすい冬こそ、Tregの力を意識してみましょう。
食事でしっかり栄養をとり、腸内環境を整えることで、免疫力を内側からサポートできます。
体の中から元気をつくって、寒い季節を健やかに乗り越えましょう!
管理栄養士